運動療法のメリットと効果

なぜ運動療法はうつ病に効果があるのか?

うつ病を患ってから回復までの道のりの間には、様々な療法に巡り会います。その中で効果のある療法のひとつが運動療法です。運動療法は直接的には身体に働きかけるものですが、その効果は身体面だけでなく精神面にも及びます。軽い運動をしただけでも、「何だか気分がスッキリした」という経験をしたことがあるのではないでしょうか。これは身体を動かすことが精神的も良い影響を与えているということの現れです。身体を動かしているとき、意識は身体そのものに向いていて、普段は様々なことを考えることでフル稼働している脳が、いわば「休息」を取っている状態になっています。脳が休まることで、心も穏やかになっていきます。うつ病に陥っているとき、ネガティブな考えで頭の中が一杯になっていることがあるため、頭を休息させることの出来る運動療法がうつ病治療に効果があると言えます。

自分に合った運動を見つけよう

運動には様々な種類がありますが、特にうつ病の回復の過程では心身の状態をよく見極めて、無理のない運動を行うことが大切です。今の心身の状態では外に出ることが出来るのかどうか、身体に負荷をかける度合いはどのくらいがベストなのか、そもそも運動をしたい気分なのかどうかなど、自分の気持ちを確認しながら行っていくのがポイントです。ごく軽い運動でおすすめなのは、ラジオ体操です。5分程度の運動で身体の負担もほとんど少なく、外の空気を吸いながら体操を行うと、より一層気持ちが良くなります。また、有酸素運動でおすすめなのが、エアロバイクです。室内でいつでも出来ること、身体にかける負荷を調整できること、テレビを見ながら気軽に運動出来ることがメリットです。テレビを見ながらやっていると30分や1時間はあっという間に経ってしまいます。その間運動をしていたことに達成感や嬉しさを感じることが多いです。